お薬について
医師の診察を受けたあとに、お薬のかわりに「院外処方せん」が渡されます。処方せんにはお薬の名前や種類、量、使い方が書かれています。この処方せんを保険薬局にもっていくと、薬剤師が薬の量や飲み合わせ等を確認の上、調剤します。
当院では、国の政策として厚生労働省が勧めている医薬分業を実施し、「院外処方せん」の発行を推進しております。皆さまのご理解とご協力をお願いします。
院外処方せんを受け取られた方へ
- 保険医療機関で交付される処方せんの使用期限は、交付日を含め4日以内です。これには、休日や祝日が含まれますので、処方せんの使用期限を過ぎないようにご注意ください。
- 院外処方せんは1度しか使えません。更にお薬が必要な場合は受診が必要になります。
- 院外処方せんやお薬の紛失による処方せんの再発行は自費(健康保険適応外)となりますのでご注意ください。
- 他の病院や診療所の処方と同じ薬が重複していたり、危険な飲み合わせがある場合など処方内容に疑問 がある場合、薬剤師が医師に問い合わせ、その結果、処方内容の変更や、処方中止等の処置がとられることもあります。
化学療法レジメン一覧
がん化学療法には、点滴薬、内服薬または併用といった薬物治療があり、発生部位毎のレジメンによりそれに伴う副作用もあり、対策にも注意が必要となります。最近は副作用対策等も進み、外来での投与が可能となっているレジメンも多くあります。当院では導入時や点滴薬施行時は院内処方となる場合もありますが、他科での受診時には院外処方となることも多く、お薬手帳にレジメン名を記入し保険調剤薬局においても副作用等を早期に発見できるよう連携しております。また、当院において郡内薬剤師との月1回の勉強会を開催し、情報共有の場を設けています。レジメンに関しては薬剤部または化学療法室にて随時対応させていただいておりますので、お気軽にご相談ください。
「治療情報提供書」を受け取られた保険薬局の方へ
当院では、外来がん化学療法の質向上を目指し、保険薬局との連携(情報共有)を強化する目的で、がん化学療法の内容や実施状況、副作用の発現状況を記載した「治療情報提供書」を患者様にお渡ししています。その際、患者様には院外処方箋と一緒に「治療情報提供書」を保険薬局へ提示して頂くよう説明しています。
保険薬局におかれましては、患者様から「治療情報提供書」を提示された場合、記載されたレジメン名を基に、公開しているレジメン情報をご確認頂くとともに、患者様のレジメンの実施状況や前コースでの有害事象、および医学・薬学的管理上必要な事項を参照して頂き、服薬指導や薬学的管理にお役立て下さい(ホームページ上に掲載されているレジメン情報の投与量、投与スケジュール、支持療法等は、患者様の状態により変更する場合があります)。
患者様より現コースでの服薬状況や有害事象(副作用)等の情報が得られた場合は、「トレーシングレポート(保険薬局がん化学療法情報提供書)」にその内容を記載し、FAXにて当院薬剤部まで送信して下さい。保険薬局からフィードバックされた情報は、当院薬剤師から主治医にその情報を伝え、次回の診察に反映できるようにします。なお、緊急性の高い内容につきましては、従来通り疑義照会によるお問い合わせをお願いします。
当院と保険薬局の皆様との連携をより一層強化し、安全で質の高い外来がん化学療法を提供していけるよう努めて参りますので、ご理解ご協力の程よろしくお願い申し上げます。